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課題4 ESBL耐性菌の保菌状態の安定性とそれに及ぼす因子解析

薬剤耐性菌の保菌状態の安定性(一旦耐性菌を保菌するとどの程度その状態が維持されるか)とそれに及ぼす諸因子(抗菌剤に定期的に曝される必要が有るか、どのような抗菌剤がESBL耐性菌の保持に有効か等)の解析を実験動物(マウス)を用いて検討します。 

【活動4-1】

BALB/c, 雄、6週令SPFマウスを用い、ESBL産生大腸菌を感染定着させたマウスモデルを作成する。ヒト由来株でのマウス腸管定着が困難な場合は、マウス由来ESBL産生大腸菌を分離し用いるかマウス由来大腸菌にESBL産生遺伝子プラスミドを移入した菌株によるモデルの作成を行います。 

【活動4-2】

通常飼育による長期定着性の有無、各種抗菌剤(ペニシリン系、セフェム系、アミノグリコシド系、テトラサイクリン系、キノロン系等)の間歇的投与による定着への影響、さらには抗菌剤の長期投与によるESBL産生以外の薬剤耐性化(多剤耐性)の有無を検討します。マウス糞便中の耐性菌検出、遺伝子解析等は既に記載したヒトにおける解析法と同様であります。抗菌剤投与方法は薬剤の溶解性によりますが、飼料、給水への添加、経口もしくは腹腔内への直接投与となります。