ホーム > 招へい外国人研究員短期研修 2013年9月16日~2013年10月13日

外国人研修員の感想

2013年9月16日~10月13日、大阪で短期研修『Food Safety Management for Multi-drug resistant Bacteria』が実施され、プロジェクトから5名の研修員が参加しました。タイビン医科大学のPhuongさんと、カントー大学のSuongさんが、帰国後、研修の感想を投稿してくれました。


タイビン医科大学 Ms. Hoan Lan Phuongさん

 
大阪府立公衆衛生研究所で実験(PFGE解析)をするphuongさん

 『ベトナムは経済、教育などの面で発展しつつありますが、医療面は発展途上で、国民の多くが医療、環境、食品安全に関する情報に触れる機会が少ない現状があります。そのため、今回の研修テーマの一つである”薬剤耐性菌のモニタリングシステム”について、とても楽しみにしていました。私は、大阪府立公衆衛生研究所、卸売市場、神戸市食品衛生安全管理センターの見学、及び先生方に教えていただいた専門知識のおかげで、いろいろなことが勉強になりました。日本は早くからモニタリングシステムを構築し、現在は国内の食品だけではなく、外国から輸入された食品についてもモニタリングをしているそうです。実験などをいろいろさせて頂いた今回の研修を通じて、自分の分析技術を高めることができたと思います。


    御売市場を見学中

今回の研修でいろいろなことを勉強しましたが、一番役に立ったと思うのは、「新しい分析技術と知識」です。将来自分の研究活動と、本プロジェクト活動にも貢献できると思っています。研修中、高度な技術もいくつか勉強しましたが、次回研修の機会があれば、もっと実習に時間を割いて欲しいと思いました。

 以前から日本についてテレビ、インターネットで調べてみたことがあり、日本に好感を抱いてました、実際行って見たら、想像以上でした。良い意味のカルチャーショックでした。日本人は、列に並ぶ、時間守り、集団を尊重するなど、公的な場所でのマナーが良く、凄く勉強になりました。また、どこに行っても皆、親切で暖かく迎えてくださり、日本人の手厚いおもてなしに感動しました。1ヶ月の日本での研修は、専門の技術だけではなく、有意義な思い出にもなりました。是非また参加させていただきたいと思います。』


カントー大学 Ms.Tran Thi Thu Suongさん

山本チーフアドバイザーから修了書を受け取るSuongさん

『私は、2013年9月17日から23日まで、大阪大学GLOCOLで住村先生が担当した“薬剤耐性菌に対する食品安全の管理”コースに参加しました。9月24日から10月10日までは、大阪府立大学で山崎先生が担当した基礎微生物分析技術についての研修を受けました。10月11日と12日大阪府立大学で行われたセミナーに参加し、研修結果を発表しました。

日本で研修した知識や技術のすべてが仕事のためになると思います。中でもベトナムの大学で学んだことがないPCR分析技術に一番興味を持ちました。PCR技術のおかげで生物学についての知識を高めることができ、研究を深めたいと思うようになりました。今後も、このような研修に参加させていただきたいと思いました。

研修が終り帰国した後、自分でPCR技術及び研修した技術、知識についてもっと調べ、勉強したいと思います。プロジェクトのサンプリング活動、特にカントーとメコンデルタのサンプリング活動で収得するサンプルの分析に、学んだ知識を応用し、プロジェクトの成功に貢献できればと思います。』