ホーム > サンプリング活動 2013年6月~8月 人類学WG

人類学チームによるサンプリング活動 2013年6月~8月

2013年6月~8月 ハノイ タイビン ホーチミン カントー地区

 人類学WGは、ESBL産生菌拡散における人類学的側面からの課題を明らかにすること、多剤耐性菌の蔓延を抑制するための、地域社会レベルにおける公衆衛生対策方法が開発されることを目指し、以下の研究活動をベトナム国内で行っています。

活動1-9 地域生活習慣やフードシステムの理解モデルを提示する。

活動1-10 疾病や医薬品消費の理解モデルを提示する。

活動1-11 生活習慣と抗生剤耐性菌感染との関連を分析する。

活動1-12 地域社会における多剤耐性菌蔓延を抑制する対策モデルを策定する。

 活動1-9、1-10、1-11の一貫として、2013年6月~8月にかけ北部ハノイ、タイビン、南部はホーチミン、カントーで食品サンプリング調査、インタビュー調査を行いました。一部の調査は、微生物学や薬学WGと合同で行われました。


2013年6月、8月 カントー地区

ヴィンロン省で鶏のサンプリングをする日根野谷研究員とカントー大学のスタッフ 

カントー市の家畜用薬品・飼料販売店の薬品ブース 

ヴィンロン省とカントー市内の養鶏場と養豚場において生産方法、流通についてインタビューを行いました。また、ターゲットとなる微生物や抗生物質の予備的なサンプリングと解析も行いました。

 
2013年6月、8月 タイビン

市場の聞き取り調査をする住村研究員とタイビン医科大学のスタッフ

 

農家での聞き取り調査と家畜用抗生物質 

6月に人類学的調査のための予備調査を行い、県レベルの市場、コミューンレベルの市場で豚肉、鶏肉、水産物のサンプリングを行い、生産現場、屠畜、販売所の衛生状態について観察とインタビューを行いました。さらに、近隣の屠畜を行う世帯や養豚、養鶏農家においても抗生物質の使用状況などに関する調査を行いました。8月には、6月に行った予備的な調査で得られた情報をもとに調査票を作成し、微生物グループと連動して本調査を実施しました。本調査では、タイビン省ヴトゥ県の1コミューンの1カ村52世帯について、世帯情報、経済状況、農業生産設備、消費状況、衛生環境・慣行、医療用・動物用抗生物質の使用状況について調査を行いました。

 
2013年7月 ハノイ・バビ地区

        

 抗生物質を使用する養鶏・養鴨農家              バビ地区の市場の水産物売り場 

 ハノイ市北部バビ地区にて、市場、保健センター、獣医、農家世帯、家畜生産世帯に対するインタビューおよび観察をおこないました。

 
2013年6月、8月ホーチミン市

       

  ホーチミン市の食肉売場における流通の調査    ホーチミン市の屠畜施設における流通の調査 

 ホーチミン市では、スーパーマーケットと屠畜施設において、フードチェィンを理解するための食肉の流通の調査を行いました。また、ビンディエン市場において、モニタリングシステムの構築について意見交換を行いました。