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疫学研究デザイン ハノイ・タイビン

2015年1月21日~23日

日越の研究者がハノイ国立栄養院に集まり、薬剤耐性菌(ESBL産生大腸菌)の蔓延を抑制する公衆衛生対策(介入)を紅河デルタ地域の農村地帯で試行する計画を立案しました。本協議には、実地疫学者、微生物学者、人類学者が参加し、仮説の立て方や介入方法について密に協議しました。ハノイとタイビンでの疫学研究アプローチは決定し、薬剤耐性菌の蔓延を抑制する介入方法についても決定しました。人類学WGは、薬剤耐性菌の蔓延を抑制するKAP(Knowledge,Attitude,Practice)スタディを、2015年6月を目処に実地することとなりました、本研究成果は、論文だけでなく、ベトナム側保健省へ提案する包括報告書にも含まれる予定です。

 NINの研究者と大山先生が耐性菌蔓延のリスク要因についてディスカッション中。大山先生は、若手研究者の持っている仮説、常識、Whyを、とことん引き出します。
ベトナムの将来を担っているNINの若手研究者も、疫学研究デザインのプロセスを吸収しています。
ハノイ、タイビンのリスク要因を書き出し、全体像をサマリーするNIN研究者。ターゲットが明らかになってきます。
 大山先生から理論的な留意点について講義。最終的な研究デザインを立案する前に、研究者は研究手法について、メリット・デメリットを理解し、説明する責任があります。
 フィールドを一番理解しているベトナム側研究者も意見を出し、研究デザインに反映します。
 ベトナム側の人類学者が、介入活動となるKAPスタディの骨子を頭出し中。だんだん活動の全体像が明らかになっていきます。