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One Healthに関する国際会議でプロジェクトが発表

プロジェクトによる口頭発表

2016年11月10日、福岡--- 第2回世界獣医師会・世界医師会主催One Health*に関する国際会議に本プロジェクトメンバーが参加し、ベトナム村落で試行した薬剤耐性(AMR)菌蔓延リスク要因を低減させるための介入モデルについてJICAセッションで口頭発表しました。発表者のDr. Trinh Hong Son(ソン)氏は、国立栄養院のコミュニケーション専門家でありプロジェクト人類学ワーキンググループのベトナム側リーダーです。ソン氏は、ベトナムで実施しているSATREPSスキームの内、唯一AMRに取り組んでいる本プロジェクトを紹介しつつ、疫学的な見地から村落で展開した公衆衛生活動事例を発表しました。彼が中心となり村落で実践した小中学校での手洗いプログラム、AMRと適切な抗生剤利用についての意識啓発プログラムなど公衆衛生改善事例を紹介しました。本国際会議には2日間、約600名が約30ヶ国から集まり、One Healthアプローチに従事する各国・関係者間のネットワークが強化されました。

*One Health:人の健康、動物の健康、それらを取り巻く環境の健康(保全)は相互に関連しているという認識に立ち、人・動物・環境の健康を担う関係者が協力して、世界レベル、国レベル、地元レベルに働きかけ、それぞれの健康を維持・推進しようとする概念。薬剤耐性(AMR)の問題解決にも、人の医療、動物医療等の関係者が協力したOne Healthアプローチが重要である、と言われている。

Dr. ソンの口頭発表.

パネルディスカッションと質疑応答

ベトナム、インドネシア、ケニア、ザンビアのSATREPSプロジェクト代表発表者。