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現地研修 実習編『プライマーデザインと遺伝子クローニング』

2015年10月20日から23日、ハノイ国立栄養院(NIN)が現地研修『プライマーデザインと遺伝子クローニング 実習編』を開催し、プロジェクト共同研究機関5機関の若手微生物学者13名がNINの共同研究ラボに集結しました。前回の現地研修・理論編で、各機関は、標的遺伝子の複製に必要なプライマー(核酸の断片)を各々設計しました。今回の実習編では、そのプライマーを使い、標的遺伝子をプラスミド(染色体から独立したDNA分子)上に持った遺伝子組み換え大腸菌を作製しました。

 実習手順の概略

  1. プライマーを使い標的遺伝子をPCR法によって増やし、電気泳動によって標的遺伝子が増えたかどうか確認。
  2. 増やした標的遺伝子を精製後、プラスミドに組み込み、組み込んだプラスミドで大腸菌を形質転換(プラスミドDNAを大腸菌に導入)。
  3. 形質転換した大腸菌を培養し、発育した大腸菌株(クローン)から精製したプラスミドを、再びPCR法で遺伝子増幅し、標的遺伝子のクローンニングが成功しているか評価。

参加者は、4日間、試行錯誤しながら、遺伝子クローニングに成功しました。

■研修の進め方を解説するDr. Huong(NIN)と平井教授(琉球大)

■さっそく実習開始。

■Knowing by doing. うまくいかなかった原因、疑問点を話し合う参加者たち。

■各機関の結果プレゼンテーション。プロトコル、失敗原因と対策を発表しました。

■質疑に応えるDr. Huongと平井教授

■閉会式・修了書授与。NINのLam副所長から日本側の協力に感謝の辞と、研修で得た知識・成果をベトナム人の健康を守るために活かして欲しい旨、期待のお言葉をいただきました。