大阪大学 短期研修の中間報告
招へい外国人研究員短期研修 『薬学アドバンス・サンドウィッチコース(大阪大学)』
2015年5月12日から、Ms. Dao Thi Van Khanh(カイン)研究員(ニャチャン・パスツール研究所)が大阪大学で短期研修に参加中です。理化学者であるカイン研究員は、水産物や水中に残留する抗菌性物質を検出する手法開発を集中的に研修しています。また、カイン研究員は、研修で得た知見を修士論文にまとめベトナムで修士号を取得することを目標にしています。 カイン研究員から、大阪大学の先生や同じプロジェクトメンバーであるベトナム人留学生と共同で、日々の実験に取り組んでいる様子が、以下のとおり届きました。
大阪大学大学院 薬学研究科で実験中のカインさん |
カインさんからメッセージ:
『5月12日から始まった本研修は、私の修士論文にとって重要なテーマです。修士論文のテーマは、水中と水産物(エビ等)に残留する抗菌性物質(キノロン系)の関係性を探るため、環境中や水産物から9種類のキノロン系抗菌性物質を蛍光液体クロマトグラフィー装置で検出する手法を開発することです。毎朝、大阪大学の原田先生と実験結果について議論し、次の実験についてご意見をいただいており、現在、水サンプルについて条件最適化を図っています。 次週から水産食品サンプルを使った、残留抗菌性物質の検出手法開発に取り掛かる予定です。新しいプロトコル開発は大変な作業ですが、大阪大学の平田教授、原田先生、Sy研究員から多くのご支援をいただいており助けられています。大阪大学の実験室も充実しています。研修が終わるまでに結果を出し、修士論文に活かせる知見を得たいと思っています。2015年6月3日』