活動成果

2018.09.07

活動成果

【報告】東北大学学生自主学修プログラム 被災地医療研修

日程:
平成30年8月28日(火)

研修先:
宮城県石巻地区(石巻赤十字病院、大川小学校、女川地域医療センター、日和山公園)

参加者:
学生16名 職員7名 計23名

インターンシップ等の概要:
【目的】
災害時医療および災害時における地域の医薬品供給体制や医療救護体制を学び薬剤師等の役割を理解する。石巻赤十字病院において、特に、東日本大震災の現状とその対応について確認・体験学習・討議し理解を深める。地域における医療連携体制、多職種間における患者情報の共有について学ぶ。

【日程】
8:30 東北大学薬学部
 オリエンテーション(塚本宏樹)
 世話人代表挨拶(根東義則)
8:45 東北大学薬学部 出発
10:20 石巻赤十字病院
 石巻地区コーディネーターの紹介・挨拶(佐賀利英、丹野佳郎)
11:00~11:30
大川小学校
 被災地の見学と説明(佐賀利英、丹野佳郎)
 質疑・感想(車中)
12:00~12:40
石巻赤十字病院(災害研修センター講堂、昼食)
 東日本大震災当時の状況と災害対策の講義・説明(佐賀利英)
 コメンテーター 名倉弘哲
 質疑・感想(車中)
13:20~13:45
女川町地域医療センター
 東日本大震災当時の状況と災害対策の説明・質疑(齋藤充)
14:20~14:30
日和山公園
 石巻市の現状と震災当時の説明(佐賀利英、丹野佳郎)
 質疑・感想(車中)
14:50 石巻赤十字病院 到着
15:00 石巻赤十字病院 出発
 事務連絡(塚本宏樹、車中)
16:30 JR仙台駅 
17:00 東北大学薬学部

実施した感想:
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻地区を訪問し、現地の中核病院である石巻赤十字病院や女川町地域医療センターにおける災害時の状況や薬剤師を始めとした医療従事者の災害時における対応を直接学ぶ機会を得られたことは貴重な経験であったと感じています。震災当時は、医療設備やインフラだけでなく、患者情報等の電子情報について想定以上の被災を受けました。そのような被災した状況の中で、地域住民のケアにお薬手帳が有用であること、不足する医薬品供給体制の整備や全国各地から派遣される災害医療チームの統括など、災害時のチーム医療において薬剤師に求められる役割を学ぶことができました。
また、現地を直接訪問し、大川小学校跡や日和山公園から石巻地区を概観し、震災の爪痕はいまだ残っていること、震災の経験を活かした復興活動は道半ばであることを実感できたと思います。
現在、全国あらゆる場所で大規模な自然災害が発生する可能性があります。今回の被災地医療研修の経験が、災害対応を念頭にした常日頃の準備、そして薬剤師として災害時チーム医療に貢献するための心がまえ等、将来指導的立場に立つことが期待される参加学生の皆様の成長につながれば幸いです。
最後に、本研修にご協力いただきました石巻薬剤師会 丹野佳郎 先生、女川町地域医療センター 斎藤充 先生に心よりお礼申し上げます。

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研修に参加した感想(学生 抜粋).docx

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