活動成果

2022.06.29

活動成果

【報告】富山大学 南カリフォルニア大学(USC)のサマープログラム2022への参加

【日程】2022年6月29日~7月30日

【研修先】アメリカ・ロサンゼルス・南カリフォルニア大学薬学部

【参加者】学生1名

【目的】医薬品開発の最先端であり、最大規模のマーケットでもあるアメリカの医薬品開発および臨床薬学について学ぶ参加者との交流・共同作業を通して英語技能を向上させる。

【プログラム・研修等の内容】
1. 各国 (USA、韓国、台湾、インドおよび日本) の薬学教育紹介
大学ごとにその国、大学の薬学教育の特徴を紹介した。
2. アメリカにおける薬品開発・臨床使用に関する講義
[Clinical] [Regulatory] [Marketing] [Science] から2つを選択。私は[Clinical]と
[Regulatory]を選択した。
3. グループワーク・プレゼンテーション
上記で学んだことを生かし、近年FDAに承認された薬に関して調査・発表をした。
4. 現地の病院・薬局の見学
5. その他、参加者・現地コーディネーターとの交流

【参加した感想】
 本研修に参加することで、様々な知見を得ることができた。
1つ目は、医薬品を研究開発、規制、販売、臨床使用の4つの観点から複合的に評価することの重要性である。これまでの私は、これらは別ものであると考えており、特に大学の講義や自分の研究とは関連の薄い、規制や販売に関してはほとんど知識を得ようとしなかった。しかし、本研修にて講義を受け、グループの仲間と共にこの4つの観点から新薬を評価したことで、これらが密接に関連していることが実感できた。
2つ目は、コミュニケーションツールとしての英語の重要性である。私は中学生の時から現在まで、十年以上も英語を学び、論文の読み書きなどで実際に活用してきた。この成果もあり、今回の研修でも、授業の内容や相手の言いたいことは理解できた。しかし、自分から話すとなると言葉が出てこなかった。幸いにも、グループの仲間たちが積極的に話しかけてくれ、返事をゆっくりと待っていてくれたため、だんだんと会話が弾んで最終的にとても仲良くなることができた。これを機に、英会話についても力を入れて学んでいきたいと考えている。
3つ目は、国ごとの医療の違いに関して知れたことである。特にアメリカは民間保険が主で、保険適応になるかどうかが薬品の開発においてとても重要になっている。また、薬剤師が一部の薬の処方権を持つ、予防接種の皮下/筋肉注射ができるなど、日本と比較してより大きな力を持っていることも印象的であった。薬局が地域の住民の健康と密接に関連しており、新型コロナウイルスワクチン接種の際には重要な役割を果たしたそうである。日本でも薬剤師によるより高度な医療の実現ができるとよいと思った。


 

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