

【報告】岡山大学 ウェイン州立大学・シンシナティ小児医療センターへの国外研修
2026.05.12
【日 程】2026年3月8日(日)~14日(土)
【研修先】ウェイン州立大学(アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト市)
シンシナティ小児病院医療センター(アメリカ合衆国)他
【参加者】学生3名
【プログラム・研修等の内容】
ウエイン州立大学 ユージン・アップルバウム薬学・健康科学部(EACPHS)では、以下の内容で研修を行った。
Day 1: 米国における薬剤師のキャリアとPharm Dプログラムに関する現地教員とのディスカッション、トロイト郊外の薬局見学
Day 2: アクティブラーニング形式の授業参加、卒後キャリアに関する現地学生とのディスカッション
Day 3: 薬学教育に関するディスカッション、研究室見学、参加者による研修発表シンシナティ小児病院医療センターでは、臨床薬理部門の各研究室における研究内容、臨床現場との共同研究、米国における産学連携研究について紹介いただき、各研究室を見学した。大学院生やリサーチフェローと研究や生活におけるディスカッションを行い、米国での薬学研究について理解を深めた。
【実施した感想】
ウエイン州立大学 ユージン・アップルバウム薬学・健康科学部(EACPHS)では、薬剤師の学位としてのライセンスを取得するまでの教育制度や教育スタイルの違いを参加型研修で体験することができ、さらに現地の教員や学生と参加学生が直接ディスカッションをすることで、自国での薬剤師の資格のあり方や学位に対する考え方に変化をもたらしたと思われる。また、病院併設の研究施設であるシンシナティ小児病院医療センターの臨床研究活動を多様な国籍の研究者から説明を受けることで、臨床における研究活動の重要性のみならず米国での大規模な産学連携活動を実感することができ、さらに、日本人のPIが活躍する姿を見ることで先導的薬剤師の研究者像を明確化することができたと考える。
【参加学生の感想】
①本研修を通じて,日米における薬学教育制度や研究環境の違いを理解するとともに,国際的視点の重要性を強く実感した。海外の薬学生が受けている教育内容や,PhD取得を目指す研究者が多様なバックグラウンドを有していることを知り,日本とは異なる教育・研究文化に触れる貴重な機会となった。また,6年間の薬学教育を修了した現在だからこそ,自身がこれまで何を学び,今後どのような能力を身につけるべきかを改めて考える契機となった。さらに,他国の教育制度を知ることで,日本の薬学教育の強みや課題を客観的に捉えることができ,将来的には我が国の薬学教育や研究の発展に貢献したいという意識も一層強まった。加えて,実際の海外研究環境を経験したことで,言語の壁や自身の未熟さを痛感した一方,自分が将来目指す研究者像の一端を具体的に思い描くことができ,大きな刺激を受けた。現地の研究者や学生との交流を通じて,4年後に目指すべき姿をより明確にすることができ,本研修で得た経験を糧に,今後の博士課程における研究活動へより一層邁進していきたいと考えている。
②ウェイン州立大学での研修を通じて,米国と日本における薬剤師の役割や薬学教育の違いについて理解を深め,国際的視野を養うことができた。特に,米国では「never work alone」という考えのもと,薬剤師が医師と対等な立場で処方設計や用量調整に積極的に関与しており,高度な専門性を有する医療職として主体的に医療へ参画している点が印象的であった。また,ドライブスルーの導入,テクニシャンによる調剤支援などにより業務効率化が進められ,薬剤師が臨床業務へ専念できる環境が整備されていることを学んだ。一方,日本の薬学教育は,学部段階から研究活動を経験することで科学的思考力や解析力を養える点が強みであり,研究力を臨床へ還元することが質の高い医療提供につながると考えた。さらに,シンシナティ小児病院では,リアルワールドデータとシミュレーションを活用した投与設計や新薬開発支援について学び,臨床研究が医療の質向上のみならず創薬にも大きく貢献していることを理解した。本研修で得た学びを今後の学修・研究・臨床へ活かし,主体的に医療へ貢献できる薬剤師を目指したい。
③ウエイン州立大学 ユージン・アップルバウム薬学・健康科学部(EACPHS)では、薬剤師の学位としてのライセンスを取得するまでの教育制度や教育スタイルの違いを参加型研修で体験することができ、さらに現地の教員や学生と参加学生が直接ディスカッションをすることで、自国での薬剤師の資格のあり方や学位に対する考え方に変化をもたらしたと思われる。また、病院併設の研究施設であるシンシナティ小児病院医療センターの臨床研究活動を多様な国籍の研究者から説明を受けることで、臨床における研究活動の重要性のみならず米国での大規模な産学連携活動を実感することができ、さらに、日本人のPIが活躍する姿を見ることで先導的薬剤師の研究者像を明確化することができたと考える。









