

【報告】熊本大学 ニューメキシコ大学研修
2026.04.21
【日 程】2025年10月~2026年3月
【研修先】ニューメキシコ大学薬学部
University of New Mexico College of Pharmacy(オンライン)
【参加者】教員 1名 、講師 2名
【プログラム研修等の内容】
【目的】薬学教育の急速なグローバル化が進む中、国際的な活躍が期待される高度先導的薬剤師の育成を推進するためには、学生の国際交流の推進や語学力・コミュニケーション力の強化に加え、指導教員のグローバル化・指導スキルの向上を目的とした新たな高度薬学教育プログラムの開発が必須である。本研修では、米国における臨床薬学研修に関して豊富な実績のあるニューメキシコ大学薬学部(UNMCOP)との連携により、グローバル薬学教育環境の整備・強化を企図とした臨床薬学研修プログラムの構築を目的とし、UNMCOPが提供するInternational Teaching Certificate Program(ITCP)プログラムを教員が実施することで、海外連携教育プログラムの推進・発展を目指す。
【実施した感想】
本学では、次世代の薬剤師育成を目的とし、2017年より、UNMCOP と共同してInternational Teaching Certificate Program(ITCP)を実施してきた。国際通用性の高い学部教育プログラムを開発するためには、各国における薬学教育の特色を理解し、教員の教育研修プログラムの具体化を図ることが必要であり、Active learningの一つである「チーム基盤型学習」の手法・評価法に関する本プログラムの実施により、本年も、充実したITCPを実施することができた。
UNMCOPのProf. Barry BleskeおよびDr. Mikiko Takedaには、継続して多大なるご支援・ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。今後も本プログラムの進化・発展させ、国際通用性の高い海外連携教育プログラムの開発を継続して、次世代の薬剤師の育成に取り組んでまいります。
【参加教員の感想】
授業では,Learning objectivesに基づいた課題や試験の作成およびフィードバックを実際に経験でき,非常に有意義な学修をすることができました。プログラム中の課題への取り組みは,自身で多様な可能性を考えながら設計する必要があり,負担もありましたが,充実感だけでなく,臨床現場での経験を活かすこともでき,楽しみながら取り組むことができました。また,各種教育手法に応じた問題作成やTBLの実践を通じて,講義設計や運営体制,評価の重要性を改めて認識しました。
一方で,日米間の教育体制の違いに加え,臨床現場での知識や経験が教育内容の充実に寄与することから,大学と臨床現場の連携による教育体制の構築が重要であると感じました。また,臨床現場で教育に携わってきた立場として,学生時代に高度な教育を受けても,就職後は学習機会が十分に確保されず,教育の質が維持されにくい現状があります。そのため,本プログラムのような教育機会は,教員のみならず,若手やレジデント教育を担う臨床現場の薬剤師にも広く共有されることも有用と感じました。
加えて,COVID-19の影響により学生の対面でのコミュニケーションスキルへの影響が懸念されている点も印象的でした。さらに,近年はAIの普及など学習環境の変化も踏まえ,教育体制を検討していく必要性も強く感じ,今後も教育技術の向上に努めていきたいと考えております。最後に,本研修の貴重な機会を賜りましたことに,心より感謝申し上げます。









